シェアリングエコノミーの普及と現状

更新日:2017年4月 3日
シェアリングエコノミーについて

シェアリングエコノミーが普及した理由は、3つの「意識の転換」が関係します。

シェアリングエコノミー3つの意識の転換

1.消費者の意識
所有から利用へ(自分にとって不要であっても、他人にとっては必要)モノやサービスを必要な時に必要な分だけ利用することができる。副業やサイドビジネスとしても注目。

2.サービス提供者の意識
Airbnbの成功によって、遊休資産を使ったサービスで対価を得るビジネスが成立する。市場の規模も増加の一途。

3.行政の意識
法的環境整備や規制緩和の流れ。(通訳案内士の規制緩和など)

この3つの意識の転換が普及の後押しとなり、新規企業(スタートアップ)の参入障壁を下げたと考えられます。

シェアリングエコノミーの市場規模

総務省が発行する情報通信白書によると、

img__040218h51_01.jpg

平成27 年版 情報通信白書から引用

「2013年から2025年にかけて、全世界で約3.350億ドルの市場規模に成長する見込み」と記されています。現に中国のシェアリングエコノミーの前年比を確認すると

中国の国家信息中心、インターネット協会が2月末に発表したレポートによると、中国の2016年のシェアリングエコノミー市場は前年比103%増の3兆4520億元(約56兆9000億円)に達したとみられている。

急成長遂げる中国のシェアリングエコノミー、- Record China

爆発的に普及が進んでいます。ちなみに、中国はシェアリングエコノミーの代表的サービスである「Airbnb」や「UBER」と似たサービス(住百家・滴滴出行)を独自展開しています。

では、気になる日本はどうだろうか。

img__040219h04_01.jpg シェアリングエコノミー(共有経済)市場に関する調査を実施 (2016年) - 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所


矢野経済研究所の資料によると、日本の国内市場規模は2015年度は22.4%増(285億円)と伸びていますが、見込みと予測の見通しに極端な拡大はなく2020年のオリンピック需要には物足りない内容です。

この資料が公開された年末、2015年12月14日に「シェアリングエコノミー協会」が発足しています。

シェアリングエコノミー協会 シェアリングエコノミー協会 | Sharing Economy Association, Japan

現在は、自治体の課題を図る、「シェアリングシティ宣言」や代表理事が参加する「シェアリングエコノミー検討会議」など、日本らしい取り組みを行っています。(ちなみに2017年4月現在、メルカリやエアークローゼットは協会に入っていない。)

シェアリングシティ ----シェアする街づくり----
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)

日本の商習慣とシェアリングエコノミーの雑感

「メクマ」の情報解禁の際に、とあるベンチャーキャピタルの方から聞いた話し、シェアリングエコノミー関連は投資対象で注目しているらしいが、現状は思った以上に受け入れられずに終了するサービスも多いと語っていました。

【消えたシェアリングエコノミーサービス】倒産に追い込まれた理由と私たちが学ぶべき事 | freshtrax | デザイン会社 btrax ブログ

シェアリングエコノミーが既存のビジネスを脅かす存在だと綴った興味深い記事です。日本の商習慣とは相容れぬかもしれませんが、供給力の問題と規模拡大による品質の低下など

・顧客の満足度を上げるための努力を怠らない
・ビジネスモデルの確立→拡大を目指すというのをベンチャーキャピタルに理解してもらう
・投資の資金を使わなくても成り立つ収益モデルを作る

参考になるところは多いです。

「メクマ」では、誰でも自由にシェアリングエコノミーを提供することが可能ですが、僕はシェアリングエコノミー協会が提供する既サービスを利用した普及は限界があると考えています。理由は単純で利用者数が多い場所では賑わい利益をうむが、それ以外の場所で普及を促すには相当なコストがかかります。ニーズの強要とは言わないが、温度感も必要で現実との乖離がうまれるのは必至ではないか。

特に地方が使えるサービスを普及するであれば、地方主導で発信するサービスであること、それをサービス側が支えることが前提だと考えています。特にプロとアマの線引が難しく曖昧なシェアリングエコノミーでは尚更、日本にシェアリングエコノミーが普及しない理由の1つだと思う。

これがメクマのメンバーであり、地方創生の企画を行っている僕の持論です。できうるなら、政府主導で行う「未来投資会議」に沿ったサービスを提供できる社会になってほしい。

シェアリングエコノミー、政治レイヤーを突破できるか。「未来投資会議」 | My Share Life



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