シェアリングエコノミーとは、

更新日:2017年4月23日
シェアリングエコノミーについて

シェアリングエコノミーとは、従来のモノや資産を購入して使い終わったら捨てるか売却するというサイクルを改め、使用していない資産をインターネットを介して他者に提供し活用することと言われています。日本でもこの考え方が急速に広がっていて、様々な市場が創設されています。対象となる資産は幅広く、住宅などの不動産から自動車や自転車、日常的に使用する雑貨なども含まれます。こういった資産のなかで、使わなくなったものを捨てたり売却するのではなく、安価で他者に使ってもらうことで新しい価値を生み出しています。

シェアリングエコノミーについて、総務省のWebサイトでは、下記のとおり説明しています。

個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができる

総務省|平成27年版 情報通信白書|シェアリング・エコノミーとは

有休資産」とは、いらなくなったモノ、使っていないモノを指し、それらを売り手と買い手が自由に取引できる「オンラインマーケットプレイス」をシェアリングエコノミーと呼んでいます。

このシェアリングエコノミーを普段の生活に取り入れると、生活はどのように変化していくのか、そして利用者はどのような恩恵があるのか説明します。基本的な流通の考えでは、今までよりも安い料金でサービスを受けられたり、物を手に入れることができます。その理由は、企業の仲介や中央集権的な役割が失くなり中間マージンが抑えられるからです。例えば、家事を近所の人に安く依頼できたり、使っていない自動車を誰かとシェアし負担を減らすことができます。

資産を提供する側にとっては利用機会のないものにその場で新たな価値が生まれ、資産を処分するのではなく金銭を伴って譲渡できます。また、利用者からすると必要としている資産を個人から直接譲渡してもらうことで安く入手することが出来るのです。さらに、元となる資産を提供している企業の立場では、自社製品が正規ルート以外で流通するというデメリットはあるものの、個人間の取引であることが多いため大きな影響はなく、自社製品のユーザーを着実に増やしていけるというメリットがあります。製造業ではない企業にとっては、従来は従業員を雇って行っていた業務を個人に直接依頼することが可能になります。筆頭に挙げられるのがクラウドソーシングで、自社が保有していないスキルが必要になったときはクラウドソーシングを用いて外注することで安価にそのスキルを提供してもらえます。

余談ですが、シェアリングエコノミー協会の理事ガイアックス社では、

空き部屋や空き家など、目に見えるものから料理やDIYの代行など目に見えないものまで、「個人が保有している遊休資産の貸出を仲介するサービス」を指します。また、こうしたサービスがインターネットを介して行われることも大きな特徴です。

"シェアリングエコノミー"とは? 基本ビジネスモデルとサービス内容


と説明しています。各々の判断に委ねられている現状では、ICTの一環だと解説した方が理解してもらえるのかもしれないですね。



シェアリングエコノミーの種類

個人がシェアリングエコノミーを始めることは難しくありません。インターネットを介したやりとりが基本になるため、スマートフォンやタブレットといったデバイスと通信環境があればすぐにでも始められます。

シェアリングエコノミーは、3つの分野に分けることができます。1つ目は、「モノ」のシェアです。いらなくなった物を販売、物々交換、貸し借し、フリーマケットのように取引する形が主流です。2つ目は、「場所やスペース」のシェアです。空いている駐車場や使っていない会議室の利用、空き部屋を使った民泊にルームシェア(ゲストハウス)などがあります。3つ目は、「サービスや時間」のシェアです。労働力やスキル、家事や育児の代行、ペットシッターなどのがあります。

最も手軽なのがモノのシェアで、使わなくなった日用品や娯楽品をアプリで出品し、購入されたら入金を確認して発送するだけで完了します。インターネットを介して使わなくなった資産を他者に提供して活用してもらうという最も基本的な構造を、特別な知識や技術がなくても実践できるのです。

これは、消費者間取引「C2C(P2P)」を中心に語られることが多く、昔からあるサービスだと「ヤフオク」が代表的です。


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仕組みは、不要なモノを出品し、利用者は欲しいモノに入札します。

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電化製品、嗜好品、食べ物、不動産など幅広いジャンルのモノがオークション形式で売買されています。業者の参入も多く企業と消費者間の取引「B2C」や「B2B」も盛んに行われており、最近では、「いらなくなったものを安価で売る」をコンセプトに、オークションの煩わしさを取り除いたフリマアプリ「メルカリ」が、シェアリングエコノミーの代表的なサービスとして紹介されるケースが多いです。

メルカリの公式画面 メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

このように、モノを所有することから分散するという考え方は、C2C、B2C、C2Cの垣根なく普及しはじめています。

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民泊もその一つです。従来は旅行をするときの宿泊先はホテルや旅館が一般的でしたが、現在は個人宅やその一部に宿泊する民泊もポピュラーになっています。企業が宿泊地を経営するのではなく、個人がホストとして自分の所有する宅地を宿泊地として提供する構造はまさにシェアリングエコノミーを体現しています。空き家や空き室を所有していたとしても実際に泊まりに来る旅行者、つまりゲストを探すことが難しいと考えられがちですが、民泊サイトに登録しておけばその情報が公開され、立地や費用面でゲストの需要と合致すれば宿泊してもらえます。

Airbnbから知るシェアリングエコノミーとは|ウルンゴ。

他には、使っていない間に車を貸出したり、1台の車を複数人で利用するカーシェアリングやライドシェア、1室を複数の企業と利用し登記も可能なシェアオフィス、バックパッカー向けの宿泊施設として開放するゲストハウス、雇用すること無く開発を依頼できるクラウドソーシング、多種多様なサービスが存在していますが現状は明確な定義付けはありません。

では、なぜ普及しているのか...それは構造において金融資産を提供するソーシャルレンディングが関係するからです。事業を始めるにあたって資金を必要としている投資家は、銀行から借り入れることが従来の資金調達方法でした。しかし、銀行から借り入れを受けるためには事業計画そのものを銀行に理解してもらうという困難な作業があります。そのため起業家と銀行の考えが食い違い、資金調達に失敗することも珍しくありませんでした。しかし、ソーシャルレンディングは起業家が資金を借り入れる相手が銀行ではなく個人になることで門戸が広くなります。

一つの銀行に説明して理解してもらえなかった事業計画も、100人の個人に説明すれば理解してくれる人が現れる確率が高くなります。出資してもらえる金額は異なりますが、より多くの個人を対象にするなどの工夫で起業のために必要な資金調達を行えるのです。もちろん出資する個人も少額から出資できたり、配当を受け取れるというメリットがあります。

もっと手軽にシェアリングエコノミーを構築

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メクマ mekuma.jp - シェアリングエコノミー・プラットフォーム


「メクマ」は、コストを抑えて短期間でサービスを立ち上げることが出来るシェアリングエコノミー構築サービスです。商品管理システムや顧客管理システム、相互レビューといった機能を一括して提供しています。様々なサービスが構築され普及することでより市場が活発になります。しかし、当サイトでも指摘しているように課題もあります。

シェアリングエコノミー構築の課題|ウルンゴ。
シェアリングエコノミー運営の課題|ウルンゴ。


まだ始まったばかりの市場であるためトラブルも多く、フリマアプリでは金銭が伴うやりとりであることの重大性を理解していない若年層が利用することで支払い遅延や商品の説明不足が発生しています。民泊についても、ゲストが日本の習慣を理解していなかったために土足で部屋に上がられたり、宿泊を終えて退去するときにゴミを掃除せずそのまま放置されたということを経験したホストがいます。ゲストの立場でもトラブルは発生していて、民泊サイトに登録されていた部屋の画像と実際の部屋の様子が大きく異なっていたり、当初は提示されていなかった条件を宿泊当日になって押しつけられたという事例があります。

まだ始まって日が浅い市場ですが、その考え方が広まるにつれてトラブルの件数も減ることが予想され、さらなる活性化が期待されているのです。

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